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 若いときの顔にはパンとしたハリがありますが、年をとるにつれて、顔の脂肪がだんだん萎縮し、その部分が落ち込んでやつれて見えたり、シワになって老けて見えたりします。それを、比較的簡単に解消する方法が、脂肪注入です。

 脂肪注入の手術は、自分の腹部、大腿部、上腕部などから注射器で吸引した脂肪細胞を、顔のくぼんでいる部分に注入するだけという手軽さで、最近人気を集めています。ただし、理論的には注入された脂肪細胞は生着(生きた状態で定着)するとされていますが、実際には生着率が低いため、必要量以上の注入が必要です。

 問題は、生着しなかった脂肪がすべて吸収されてしまえばいいのですが、中には硬くなって残ってしまうものもあるので、生着率が低いからと、一度に2倍、3倍の量を注入するのが一般的ですが、様子を見ながら、数回に分けて注入していくべきでしょう。また、上まぶたのようによく動く部分では、しこりが残る可能性があること、残ると美容面だけでなく、まぶたの動きが不自然になるなどの機能面での問題もありますので、気をつける必要があります。

 適切な部分に、適量を注入するのであれば、脂肪注入手術は簡便なシワ取り法として有効です。

 また、比較的肌にハリがあり、一部のシワだけが深い場合には、コラーゲン注射といって、自分の脂肪の代わりにアテロコラーゲン(牛の皮膚から抽出)を注入する方法も効果的です。ただし、コラーゲン注入するにはアレルギーテストが必要で、効果は半年〜1年程度と短いものですから、美容の施術というより"高価な化粧品"というイメージを持ったほうがいいでしょう。

→ 額や眉間

→ こめかみのシワ

→ 下まぶた部分のくぼみ

→ 目立つほうれい線など

@上まぶたのくぼみ(→脂肪移植術)
A下まぶたの大きなくぼみ(→睫毛下切開法)
腹部、大腿部、上腕部などから注射器で脂肪細胞を吸引採取し、よく洗浄した後、顔面のへこんだ部分に注入移植します。
術後は炎症反応でハレ気味になりますが、2〜4週間で落ち着いてきます。この時点で脂肪注入量に不足があるようなら、しこりがないことを確認して、再度脂肪注入を考えます。

術後の処置としては、脂肪を注入した針穴に肌色のテープを貼るだけです。脂肪を採った部分のほうは2〜3日ほど、血液が溜らないようにテープで圧迫しておきますが、こちらは衣服で隠せます。
とくに必要ありませんが、顔の針穴に貼ったテープが気になるなら、メガネやマスクなどを用意するといいでしょう。