ハゲや薄毛は男性ホルモンのなせるわざですが、近年、食生活の変化から女性にも薄毛が増えています。
ハゲは外傷性禿髪、円形脱毛症などを除けば、男性にのみ見られる現象ですが、それは脱毛のしかたに違いがあるためで、男性は1本の毛穴から3本の毛が生えているとすると、3本とも抜けてしまいます。
そこへいくと、女性の場合は3本のうち1〜2本が抜け落ち、1〜2本は残るので薄毛になるということです(もちろん男性にもハゲではなく、薄毛になる人がいます)。自分では気がつかなくても、年とともに頭頂部が薄くなると、ヘアスタイルが決まらなくなったり、髪のボリュームが減ってさびしい、老けたような印象になったりします。この解決策としては、かつらなどによるカモフラージュが一般的ですが、本質的な増毛をはかることも可能です。
そのための方法のひとつが生毛移植術です。私たちの頭髪は、一般的に側頭から後頭部の毛髪はハゲてしまうことはありません。そのハゲない性質の毛髪(毛根を含む)を、薄くなってしまった前頭から頭頂部、あるいは、けがでハゲてしまった部位に移植すると、そこに根づいて毛髪が生えてきます。この毛髪はその場所のハゲてしまう性質に同化することなく、もともとあった場所(側頭〜後頭部)のハゲない性質を貫きます。この原則はあらゆる移植の根幹をなすもので、ドナー・ドミナンスといいます。
現在では近くから見ても手術したことがわからないほど自然な仕上がりにすることができるようになりました。
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ハゲない部分(後頭部・側頭部)から毛髪毛根を含んだ頭皮を切り取ります。切り取った組織を株分けし(1株に1〜10本程度まで)ハゲた部分に穴をあけ、苗木を植える要領で1株1株植えていきます。
移植された毛髪は、一度、栄養補給路を断たれた状態になりますので、種の保存の本能に基づき、一番栄養を必要としない冬眠期、毛周期でいう休止期に入り、一度脱毛します。移植された毛髪は、数日して自分に栄養が周囲組織から入ってきたことを確認すると発毛の準備をはじめ、休止期間(3〜6ヶ月)を経て成長期に入り、生えてきます。この毛髪はまったく正常なもので、生涯ハゲてしまうことはありません。
その際、細分化された一株一株に含まれる毛髪の数によって、1本ならば単一植毛、1〜3本ならばバンドル植毛(1つの毛穴単位)、3〜5本ならばミニグラフト、10本前後ならばパンチグラフトのようにいわれています。
●レーザー植毛の利点
@
頭皮へのダメージが少ない
A
常に同じ角度・深さ・大きさの穴を作ることができる
B
1回の照射で3〜4個の穴を作ることができる
C
均一な植毛ができる
D
出血が非常に少ない
E
かかる時間が非常に短い(従来の半分以下)
F
毛の向きを自由にコントロールできる
G
一度に多くの植毛ができる
H
生着(生きた状態での定着)率が高い
●レーザー植毛の欠点
@
薄毛部分では周囲の毛根へのダメージを与えないよう注意が必要
A
適応範囲ではバンドル植毛に劣る
●バンドル植毛の利点
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1株ごとの瘢痕もわからない(生え際の植毛に有利)
A
毛の向き、密度を自由にコントロールできる
B
適応範囲が広い(眉毛、まつげ、ひげ、陰毛などあらゆる有毛部に適応できる)
C
生着率が高い
●バンドル植毛の欠点
@
株分けに時間がかかる
A
株分けに特殊技術が必要
毛根を採取した部位(普通は後頭部)の抜糸は不要(溶ける糸を使用)
たいがいの場合、包帯やガーゼはいりません。植毛した毛は一度抜け落ちますが、2ヶ月半〜3ヶ月ごろより生え始め、その後はまったく正常な毛髪同様、伸びては抜けを繰り返します。
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